精神医療の課題 わが病院の院内作業療法
烏山病院のインダストリアル・セラピィ
須崎 進
1
1昭和大学付属烏山病院
pp.91-94
発行日 1975年1月1日
Published Date 1975/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205534
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はじめに
烏山病院において,生活療法の一環としての作業療法が導入されたのは昭和34年である.以来,集団療法,レクリェーション療法,生活指導との併用により,総合的に開発してきたのであるが,さまざまな効果をもたらすと同時に,作業に対する関心,態度,適性,種目,指導方法等に種々の問題が生じ,常同化・固定化の傾向がみられ,対象の質的・量的変化に対応しえなくなってきたのである.
一方,次の段階である社会療法においても,ナイトホスピタル,デイホスピタルともにその発展に伴い諸問題1)が発生し,作業療法との格差と断絶等の現象もみられ,両者ともに行き詰まってきたのである.
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