座談会
医療情報システムとプライバシー
木全 心一
1
,
饗庭 忠男
2
,
紀伊国 献三
3
1東京大学病院・第3内科
2慶応大学法学部
3厚生省病院管理研究所
pp.72-81
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205508
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司会 医療に対する需要が急速な勢いでふえつつある一方,それに対応する医療資源はどうしても有限なものであることから,効率的な医療提供の仕組みを社会の中でどうしても考えていかなければならないということが,現代の医療問題の最も重要なものと思われます.この効率的な医療提供の仕組みの1つの構成要素として,最近医療情報システムは原生省の中にも研究会が持たれて検討が加えられつつあります.
さて,医療情報システムということを考えるとき避けて通ることのできない問題として,情報システムができたとき医療を受ける人のプライバシーをどう考えるかという問題がからんできますが,今日はこの重大な問題を主題として取り上げたいと思います.私も,医療情報システム研究会の委員の1人ですが,木全先生にはやはりその委員の1人として,医療情報システムとして現在考えられていることのアウトラインから触れていただけますか.
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