研究と報告【投稿】
大診療室における臨床実習のため新しく製作した材料戸棚
佐久間 ヨシ
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1東京医科歯科大学歯学部付属病院第1保存・補綴科
pp.80-81
発行日 1974年11月1日
Published Date 1974/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205488
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はじめに
東京医科歯科大学歯学部付属病院の1第保存・補綴科診療室は,通常大治療室と呼ばれており,ここは毎年,約80名の学生が約1か年間にわたって教官の厳密な指導の下で臨床教育を受ける場所である.そこには総数約100台の治療用ユニットが,南北の窓際にそれぞれ2列横隊で配置されている.
一方,日常の診療で用いられる各種の材料や薬品類は,従来から他の診療科と同様な戸棚に収容して供せられていた.しかし,この戸棚は本診療室の形態的特性にマッチしたものではなく,その機能も決して満足できるものではなかったため,利用者に多くの不満があった.このような事実から,業務処理能力の向上と実習学生サービス向上を目標にして更新の計画をたてた.しかし既製品ではそれらを満してくれるものはなく,新たな構想の下に新型戸棚を設計し,それを2台診療室に設置することになった.
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