病院におこりやすい法律問題・3
病院と不法行為
饗庭 忠男
1
1慶応大学法学部
pp.86-87
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204943
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事例 臨時で,5年ほど前まで勤務していた看護婦をパートで使ったところ,注射液のラベルを見誤って患者に注射,幸い大事に至らないで済んだが,結局入院期間が2週間ほど延びることになった.
患者は直接病院長のほうに損害賠償を求めた.当の看護婦はすでにパートに来ていないので請求はしないようである.この看護婦は,継続的でなく,単に3日間来ただけであった.これは病院の不法行為となるだろうか.
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