第22回日本病院学会一般演題抄録 第1日 5月25日(木)
一般演題 1-63
第7群 病歴管理—演題45-(50)
高橋 政祺
1
1杏林大学・病院管理学
pp.47-50
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204784
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45.各科共通診療録の管理と実態(第3報)
日本バプテスト病院榊田 博 ○平島 紀子 大町 文子
1患者1病歴制診療録の長所が診療の実際面にどのように具現されているかを当院での16年間の管理実績をもとに調査した.現在保管している診療録を登録後5年未満,6-10年,11-16年の3群に分かち,それぞれの群の中で登録時0歳(当院で出生),15歳未満,60歳以上の者を選び,保存期間中の診療録の活用頻度を観察した.
診療録の活用度は最近5年間に1回以上受診して業務のために提供された数の全診療録に対する比率で表わした.登録時15歳未満および60歳以上であった者の診療録の活用度は,第Ⅱ群すなわち登録後6年から10年経過した診療録において他のいずれの群よりも活用される頻度が高く,第Ⅲ群すなわち登録後11年から16年経過した場合に,10年未満の第Ⅰ群,第Ⅱ群に比べて活用度が低下する傾向にあることが判明し,法定保存期間5年を超えて経過観察するとき,小児科受診対象年齢層の遠隔観察の対比に1患者1病歴制診療録が有利であることを知った.
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