第22回日本病院学会一般演題抄録 第1日 5月25日(木)
一般演題 1-63
第8群 事務管理—演題51-(63)
阿久津 慎
1
1名鉄病院
pp.50-57
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204785
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51.武蔵野赤十字病院における過去10年間の入院部門医療行為別稼働統計上の推移とその分析
武蔵野赤十字病院森 直一 田中幸二郎 ○緒方 広市
昭和29年以来,1行為1伝票制を基に作成してきた.部門別,医療行為別の稼働統計のうち,入院部門医療行為別稼働統計を昭和37年より昭和46年の10年間,その推移を稼働額と構成比の変動に求め,その問題点を探ってみた.昭和37年の型が正しいとか,昭和46年の形が正しいとかの論議はともかく,昭和37年を100とした場合の年次毎指数,また構成比がどういう形の変化を示し,10年間の流れは病院としてよい傾向になっているのか,またはその逆によくない傾向になっているのか,この2つの問題を追ってみた.
まず入院部門の総稼働について,指数の上で約2.4倍に達しているが,途中の40年から45年の間の5年間の物価指数と賃金指数をあてはめていると,総稼働は物価指数を上回り,賃金指数に対しては下の位に位していることは,病院経費のうち約50%を越す割合を示す人件費を考え合わせると現段階でももちろん,今後社会の趨勢として人件費の上昇が見込まれている以上,その差はますます開くことが予想され憂慮すべき事態といえる.
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