特集 病院外来を点検する
病院外来の問題点
左奈田 幸夫
1
1国立埼玉病院
pp.52-56
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204522
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はじめに
病院外来部門は機能分化によって廃止すべしという意見が一部にある.いや救急部門などを含めて必要であるとする意見も多い.医療機関同士の競合の問題は,経済面ともからみあって多くの問題を残している.
医学の進歩は医療の濃度を増し,国民文化の向上は,疾病構造,人口構成の変化を伴いつつ,受療率を大幅に増加させた.しかし医療の提供源たる医師の絶対数はこれと平行して増加しない.皆保険下にありながら医療原価は高騰し,医療額は必然的に増大した.
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