病院経営戦前戦後・10
病院組織の変化(3)
山元 昌之
pp.72
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204128
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前回までに,病院組織の戦前と戦後との変化をふり返って,この変化に対応する医師の位置づけについて考えてみた.今回は,この変化を患者収容態勢の面からながめてみよう.
戦前の病院は医師の仕事場的な性格が強かったので,患者の収容態勢が整ってない.したがって患者が入院するときには,家族が付き添って寝具と炊事道具を持ってきたものだ,などといわれるが,これはちょっとオーバーな表現だろう.あるいは戦前の病院を知らない人たちが,そう思いこんでいるのかもしれない.戦前の病院が,医師の仕事場的な性格が強かったことは事実だが,病院というからには,一応の収容態勢はもっていた.
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