英国国営医療研究メモ・7
II.国営医療の問題点—C.医師の報酬
姉崎 正平
1
1病院管理研究所
pp.66-67
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204017
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報酬の形態と額は,おそらく誰にとっても現実的に最も切実な問題であろう,その財源がどこから調達されるかは別として,世界において行なわれている医師に対する報酬支払い方式は,次の4ないし5種類に大別される.すなわち,(1)俸給制,(2)人頭報酬制(payment by copita-tion fee),(3)件数払い制(the syst-em of case payment),(4)出来高払い制(payment by fee-for-serviceまたはitem-of-service),その他特定の取り決めがなく,患者側の判断や慣例で,医師に金品の謝礼を贈るという慣習もある.
現在,英国の国営医療制度下では,病院勤務医は(1)の俸給制,一般医は(2)の人頭報酬支払い制が基本として採用されている.
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