特集 第19回日本病院学会臨時増刊号
一般演題の部
5月23日(第3日)演題71-83
71.病院職員の移動実態の分析,他
金子 信
1
,
高田 正隆
1
1社会保険蒲田総合病院
pp.63-71
発行日 1969年9月25日
Published Date 1969/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203748
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わが国における経済の高度成長は,一面において労働人口の形態を大幅に変化させ,若手労働者の確保が困難となる一方,高年齢者層の各職場への進出がきわめて旺盛になっている.また他面において医療界も高度成長の影響を受け,各種公害病,交通災害,人口年齢の高齢化などにより受診需要がきわめて高くなっており,これに対しては毎年,病床施設の増床が実施されているが,医療従事者の養成確保は衆知のごとくたいへん困難であり,この場合について,国も,われわれ医療担当者も,利用者側も常に真剣に検討しているが,根本的解決の道はまだ遠いようである.
このような背景の中で,日々多くなる患者の要求を満たし,かつ健全な病院運営を行なってゆくために,その基礎となる人員をいかに確保し,いかに有効に働いてもらうかが,私たち庶務課の任務と考えるので,私どもの病院の職員採用よび退職,またその年齢構成などが病院運営にどのような効果を与えているかを検討したので,私見を述べさせていただく.
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