病院を考える
縁の下の力のみでなく……
宮川 哲子
1
1虎の門病院栄養部
pp.67-69
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203497
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私の今までの長い病院生活を通じ,一貫して思うことは,どこの,どんな理解がある病院でも,栄養部または給食部門は縁の下の力であって,なかなかかえりみられることなく,"食べさせればよい"式のところが多いようだ,ということである。口では"大切な部門です"といいながら,何か事があってもかえりみられることもなく,他の部門が自分のほうの都合のよいように報告していたりすることもあって泣くことが多い。
そうしたことから多くの問題をもちながらも,いろいろな角度からおたがいに勉強をし,励ましあうような多くの機会を作り出すようになったことは,喜ばしいことである。問題が解決とまではゆかないまでも,おたがいの心がほぐれる,よりよいいき方と信じている。
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