研究と報告【投稿】
電子計算機導入による診療報酬請求明細書の作成—インプットの構成とその具体例(1)
片岡 正
1
,
安藤 秀雄
1
,
白鳥 初
2
1社会保険蒲田総合病院
2日本オートメーション(株)
pp.79-83
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203500
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はじめに
病院における情報管理の重要性とその問題点については,すでに多くの検討が行なわれており,すぐれた検討の成果が発表されているが,依然として,医事業務の合理化・能率化に関するこれという決定的な手段・方法が発見されたとは言いがたい。
ことほど病院医事業務の複雑性・困難性は,質・量ともに日ごとに増嵩する一途をたどり,ますます困難の度を加えつつある。なかでも診療報酬請求明細書の作成は,いずれの病院においても,最も困難な,しかも重要な業務として,担当者はそれぞれその業務改善の方途を必死のおもいで研究し続けているが,現行の請求方式の中では,あるいは,もうその改善の手段はないのかもしれないというところまできているのではないか,とさえ考えられるに至っている。
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