特集 病院職員の需給関係
病院職員の需給の実際・5
事務・現場職員
石原 信吾
1
1虎の門病院事務部
pp.67-70
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203435
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はじめに
需給すなわち需要と供給の関係は,全く相対的な関係である。まず需要があってそれに対して供給があるというのがふつうに考えられる形であろうが,それなら需要のほうは需要者側の事情だけで決まるものであるかといえば,そうではない。供給状況いかんによっては,需要自体を変えていかなければならない場合も当然ある。したがって,供給の側が変われば,需要の側も変わらざるをえず,また需要が変われば供給も当然変わる。需要と供給は,まさにそういう相対的な関係にたつものである。
相対的関係にたつものであると同時に,需要と供給の関係はまた前後の関係にたつものでもある。まず需要があって,それに対する供給が行なわれ,それでその過程は一応終わる。もちろん,それが連続的に行なわれる場合には,前の供給に対して次の需要が起こるということもあるし,また需要を見越した供給というものもいくらもある。しかし,そうした場合にも,最終の形は必ず需要に対する供給という形で終わるはずである。
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