特集 病院職員の需給関係
病院職員の需給の実際・4
薬局部門
古川 正
1
1東京警察病院薬局
pp.64-66
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203434
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中堅幹部要員の不足
薬剤師が調剤を行なっている病院では,患者に対し法的責任を負わされている者は,医師と薬剤師といえよう。医師は検査・治療・処置などを各技術者に分担させているが,その患者に対する責任は主治医のものといわれている。薬剤師は医師の発行した処方箋により調剤したものについて,薬剤師法により氏名を薬袋に明記し,その責任を明確にしており,薬物を患者に渡してあるため,誤薬は明確に立証される。その場合は調剤者が責任を負わされる。
また,薬局における薬剤師の業務内容は,医師が医学を習得した知識をもって診断・治療の方針を立てるように,薬学を習得した知識により,医師の発行した処方箋内容の分量の適否,混合の適否の判断をすること,患者に対し薬剤給付時の疑義解説など無形の業務と,調合・分割・計数など実調剤行為の有型な業務とがある。
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