病院の広場
みちたりぬこころ
山口 寛人
1
1全国社会保険協会連合会
pp.13
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203010
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わが国民の平均寿命は年々延び,結核その他の感染性疾患もへり,国民の体位栄養も向上し,病院も立派になり,病人は行き届いた看護を受けられ,医療保険は全国民をカバーし,誰もが苦労なしに医療を受けられる。これらは国民の福祉が向上したことを如実に示している。それには日本の病院の果たしてきた努力が数多く含まれている。
かく輝かしい成果をあげてはきたが,さて日本の病院の現状は満足すべきものであろうか。またその将来にむかってさらに大きな成果を期待しうるであろうか。病院の職員は満足して働いているであろうか。また将来の人材を十分養成し得ているであろうか。これらについては,私は誠に心もとないものを感じている。
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