霞ガ関だより
病院とシステム工学
T.S
pp.96-97
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202630
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最近の企業管理の傾向として,システム思考(System thinking)ということが強調されている。システム思考とは"物事を全体のシステムから考えてみる"ということにほかならないが,要するに,ある計画の全体の段取りのなかで,どの経路にどの程度の重要性が分担されているかを考えようとするものである。このようなシステム思考の定量化をおこなう学問がシステム工学で,これは物を対象とする諸科学とことなり,"物の動き"とか"やり方"だけを抽出して,その能率化をはかることを目的としている。
システム工学は,その誕生以来急速に進歩し,その重要性が現実に強く認識されはじめている。それで,システム工学的手法が病院管理にどの程度有効であるか,その可能性を実例をあげながら検討してみよう。
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