けんさアラカルト
検査室運営と経費管理
栗本 誠一
1
1日本医学(株)
pp.426
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903047
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現在,医療を取り巻く環境は大きく変化しつつあり,医療供給体制が大きく変わろうとしている.そのようなターニングポイントにあって,検査室の管理者に対しては適正な検査室の運営と経費管理が求められている.特に医療の経済的環境が厳しさを増している現在,検査室が収益部門として医療機関の中で健全に存続してゆくためには,検査室管理者が検査室の収益管理および経費管理を的確に実施する必要がある.
大阪府臨床衛生検査技師会が1995年11月に大阪府下で実施した検査室の経費管理の実態調査では,検査室の収支決算を実施している施設は全体の37.5%であり,まだ少数であるといえる.それでは,われわれ検査室管理者が検査室運営の中で今後どこまで経費管理を推し進めてゆかなければならないであろうか.管理者が検査室において実施が望ましい経営上の管理事項としては,次のようなものが挙げられる.
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