特集 病歴の中央化
わが国における病歴中央管理の現状について
吉田 幸雄
1
,
津田 豊和
2
,
高橋 政祺
3
1病院管理研究所
2病院管理研究所
3日本大学医学部・病院管理学
pp.38-45
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202518
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病院の近代化が進むにつれて,病歴の中央管理の問題がとりあげられ,診療補助部門のひとつとして病歴室の設置が望まれるようになってきた。
診療録の管理は医師法第24条に明記してあるように,病院においては「管理者」が保存することになっている。法的には「保存」が義務づけられているだけであるが,診療録にはいろいろな価値がある。患者診療上の価値,医学研究上の価値,医学教育上の価値,法的防衛上の価値である。これらの機能を最高度に発揮させるためには,組織的な病歴中央管理を行なわなければならない。
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