実務のポイント 図書
病院図書室の管理と運営
小田中 徹也
1
1国立京都病院図書室
pp.1032-1033
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207039
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高度化,複雑化する病院医療に対応するために,科学情報としての医学情報を病院が医療従事者に徐々にではあるが保証するようになってきた.それは医学情報が個人の力ではカバーしきれないほど膨大で広範囲になったからである.それゆえ,病院図書室への期待と不満も利用者から日常よく聞く.
現在の病院図書室は総体的にみて,病院において市民権を得た位置にはない.少数の病院を除き,専門性や予算面でかなり不合理な面がある.したがって科学情報を網羅的に扱わねばならない図書館に不可欠なネット・ワークの整備も十分にでき得ない.こうした現状にもかかわらず,図書室担当者はサービスの向上を目指し,近年,特に活発な活動を見るようになった.
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