ホスピタルマンパワー
患者給食に楽しさを添える・京須寿雄さん—駿河台日大病院栄養科調理主任
平野 栄次
1
1駿河台日大病院事務
pp.64
発行日 1974年8月1日
Published Date 1974/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205416
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根っからの調理マン
京須寿雄さんは現在61歳,われわれの病院が昭和38年に装いを新たに再発足したときに,そごう百貨店食堂部副司厨長の職から,この病院に調理主任として迎えられ,はじめて病院給食の道に足を踏み入れた人である.以来今日まで京須さんはそれまでに培った調理についての豊富な知識と,鍛え上げた技術を基盤として,新しく取りかかった病院給食の面における調理の分野の開拓に頭を使い体を張ってきた.
病院はホテルや旅館と同じように多くの人を収容し,食事を提供している施設であるが,ホテルや旅館ではかなり高額の代価を前提に,高級な材料を使って,各種の料理を客の求めに応じて調製できるのに対し,病院は定額でしかも低額の料金の制約のもとに,多種多様,しかも一定の栄養量の枠内で,長期に継続して喫食する相手に,治療のために3食を飽きずに食べさせるという厳しい条件が与えられている.
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