特集 人件費対策
座談会
病院勤務医師の給与をめぐって
守屋 博
1
,
今井 一男
2
,
川上 武
3
,
佐藤 修
4
,
江間 時彦
5
1順天堂大学
2国家公務員共済組合連合会
3杉並組合病院
4国立東京第一病院
5厚生省医務局指導課
pp.52-65
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202478
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勤務医師は果たして一種のサラリーマンか
司会(守屋) きょうは,たいへんな方たちにお集まり願ったのですが,勤務医師の給与の問題を論じていただきたいと存じます。
これは端的にいうと,一方では安過ぎてどうにもならん,また一方ではそうも出せんということで,ちょうど今の医療費と同じようなことなんですが,医療費は直接医療を経営している人には影響がありますが,勤務医のほうはいくらもらうのかということだけに関心があります。むかしは勤務医者というものは,非常にりょうりょうたるもので,大部分の医者が"医療経営者"だったわけです。最近の統計によりますと,50%くらいのお医者さんが月給で暮らしているということになっています。これは医療だけではなくて,ほかの業体においてもそういうことがいえると思いますが,こうなってくると給与の額が大きな問題になってくるんですが,これをどう決めるかということになると,いろいろ議輪がある。ほかの職種と同じでいいか,あるいは医者だけは違うのか。そういうところをいろいろご検討願いたい。
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