座談会
検査室の機能的運常をめぐって—特に医師・看護婦との関係について
相賀 静子
1
,
内田 郷子
2
,
小酒井 望
3
,
竹内 直子
4
,
中島 章
5
,
原 萃子
6
,
守屋 博
7
1国立東京第一病院血液検査室
2聖路加国際病院内科
3順天堂大学検査部
4虎の門病院血清検査室
5東京逓信病院内科
6東京都立広尾病院内科
7順天堂大学病院管理学
pp.66-74
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202143
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検査室利用のルールをまもることが必要
守屋(司会)今日は病院管理のうちの検査室の管理,これは病院の新しい管理をシンボライズするものじゃないかと思うのですが,まだ歴史が若いので,いろいろ問題点が残っている。その管理的な面を検査室を担当される方,あるいは検査室を利用される方のお立場からお話を伺いたいと思います。
検査室を中央化しようという考えは戦後の考えであって,その前は,検査というものは,ドクター自身が自分で検査するという考え方であったわけです。組織的にもそれぞれの科,すなわち外科の検査室,内科の検査室というようなことで,あんまり問題がなかったわけなんですね。ところがだんだん検査の内容も進歩してきましたし,それから病院自身が非常に近代化してくるということになってきたので,どうしてもそういう検査を中央化しようという考えになってきたわけです。しかし中央化するということは,作業の一貫性からいうと,貴任が分担されることになるわけなんです。従って,大ぜいの人が一つの検査機構を利用するということになる。ということは,みんながルールを守らないと,それがうまく運営されないということなんですね。もし検査室にトラブルがあるとすれば,そういう点が原因になると思います。
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