病院管理講座 理論編・6
病院の組織(Ⅲ)
吉田 幸雄
1
1病院管理研究所
pp.77-81
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202144
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前号においては,病院が行なわねばならぬ仕事を,職能組織として発展してきた過程を述べながらgroupingを行ない,それを大別して(1)診療系グループ,(2)看護系グループ,(3)施設系グループ,(4)経営管理事務系グループの4部門に分類した。(1)と(2)は病院が直接患者にサービスを行なう二大系グループであり,(3)はそれらのグループへ資材や光熱水および役務を供給するグループであり(4)は病院という経営体が,同一目的のために活動する統一された組織体または社会的経済的単位として存在するに必要な経営管理に附属する事務グループである。そしてこの分類は,機能的に大別したものであると同時に,それに従事する職能群の系統分類でもある。
これらのgroupが共同目標のために,統一された行動を行なうには管理が必要であり,その管理は開設主体の方針に従って統一されなければならない。そして,最高執行者である院長が,開設主体の経営方針に従って日常の業務を連続して管理する。
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