Hospital Weather Cock 給食管理
管理栄養士制度について
K.T.
pp.82
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202084
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昭和38年4月からいよいよ栄養士法の一部改正が実施に移され,従来の栄養士のなかから特に複雑または困難な栄養指導に従事することが出来る適格性を有するものとして新たに管理栄養士というものが誕生することになっている。この制度は栄養士の方々が長年の間望んでおられた栄養士の資質の向上という目的を達するための布石の1つとして考え出されたものである。というのは現在栄養士の資格を持っておられる方あるいは全国の栄養士養成施設を卒業してこられる毎年1万人に近い栄養士免許取得資格者のうち実に半数以上の入は栄養士として就職することなく,家庭にとどまったり,あるいは結婚して主婦としての生活を送っている。このため栄養士の資格というものはお茶やお花の免許と同じく花嫁修業の1手段と考えられ,職業人として,あるいは技術者としての栄養士の価値が著しく弱められるという結果になっているからである。このような社会的評価に対し,実際に栄養士として活躍しておられる方々は栄養指導と真剣に取り組み,その発展に大きな貢献をしておられる。
そして栄養指導の分野は最近益々ひろまり栄養士の仕事は従来のように単に献立を作ったり調理したりするだけではなく,給食についての作業や労務,衛生面などを管理したり,栄養についての教育指導をしたりするといういわゆる管理能力,あるいわ指導能力というものが必要になって来た。
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