Hospital Weather Cock 看護管理
日本および米国における看護婦の年令と婚姻状況について
C.T.A
pp.80-82
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202083
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1)専門職看護婦(正看護婦)の年令階級別の分布について
昭和35年,日本看護協会看護婦会の行なった実態調査より,5,491人の正看護婦の年令分布が表1-1A欄に示されている。B欄の米国のものと比較する関係上,それをa欄のごとくにしてみると,日本の看護婦をランダムに撰んだ数のうち,約半数以上は29才以下の年令層に属していることが示されている。また89.7%という9割に近い数は,40才に満たない層によって占あられていることがわかる。a欄とB欄を比較することにより日本では看護婦という職業自体の歴史が米国と比較して短かいという事実を示すと同時に,40才を越えてもなお職場にある看護婦の絶対数の少なさ,つまり,日本の看護婦の勤続,経験年数の短かさを,米国に比して示しているものと解釈し得ると思う。米国48州のうちから最も日木の形に近い分布を示すハワイ州をC欄に示したが,それでも,40才以上の占める率は,日本の10.4%にくらべて,30.1%と3倍に近い数を示している。また,48州のうち,最も日本の形と逆行を示していると思われるメイン州(米国東部カナダ近い州)では,D欄にある通り,40才以下は40.3%のみを占あ,40才以上が5.7%の過半数以上を占めている。特に50才以上59才までの数が,グループとして最も大きいことは,非常に興味のあることである。
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