Hospital Topics 給食管理
諸外国の栄養士制度・2
宮川 哲子
1
1虎の門病院栄養科
pp.82-84
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202407
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英国の栄養士
大学課程(3年)修了後1年6か月栄養士養成修了,6か月インターン,計5か年後栄養士となる。英国は,米国のシステムによく似た制度をとり入れている。英国のダイティシアンは食事士と栄養士という呼称の二通りになっている。ロンドン大学の栄養士養成所J・ユドキン主任教授との話や施設および栄養士免許に関する文献では,米国と同じような高度な制度になろうとしている。日本の栄養士とは非常な差があり,ホーリングスオーヴ氏などは,世界栄養士界のリーダーとしてF.A.O.などの役員をしたり,英国の食糧計画に参加した諸論文は高く評価されたものばかりで,第3回国際栄養会議々長に推されている女子栄養士である。わが日本栄養士会に対して非常な好意を寄せられ,国際舞台にも出席できるように,つねに連絡をされている。日本では,栄養士の教育課程が低いところに置かれ,日本と英米の栄養士め教養の差を,端的に現わしている。
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