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診療報酬請求事務の簡素化について
阿久津 慎
1
,
江端 新一
2
1名鉄病院
2名鉄病院医事課
pp.49-54
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202036
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1)はじめに
先に1)診療報酬請求書から見た甲乙2表の比較をして,甲乙何れの医療機関に於いても愛知県下の全医療機関は勿論,全国医療機関の一件当平均点数より低い点数を示す医療機関の提出する診療報酬請求明細書は,支払基金に於ける審査会に於いて審査の結果査定減点される率が極めて低く,その金額は,関係保険組合が支払基金に支払う審査事務費より極めて少額であることを示し,提案として,平均点数以下の医療機関の提出する請求明細書は審査する必要がなく,平均点数以上の医療機関の提出する請求明細書のみを審査すればよいことを申出たのである。
併し,保険者がかかる提案を採用するまでには保険者と医療担当者との間に信頼関係が欠けている今日なかなか保険者として踏切れないものがあると思うので,保険者が医療機関を信用し易くするために平均点数で審査,無審査の区別をせず,一件点数が200点以上の件数のみを審査しては如何という提案をもし,そうすることにより,診療報酬請求事務が簡素化されることをのべた。
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