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精神病院における基準寝具実施上の問題点
井上 正吾
1
,
北原 カウ
1
1三重県立高茶屋病院
pp.41-47
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202035
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I.緒論
精神病者の入院は,突発的で予期し難い場合も多く,又平常の入院でも患者の承諾を得にくいし,近隣にはばかる事もあって寝具類の準備を大ぴらに出来にくい事が屡々である。第11表の如く入院患者の支払い別内訳をみても生保患者が多く第1表の如く在院長期にわたる事が多いので,寝貝の補充,補修にも困難であった事,なお,退院時にも寝具の荷造り,発送が看護者側の労力を多く要した。以上の理由を解消し,精神病院の治療的雰囲気を高めるため基準寝具を希望していたが,昭和36年8月に生保がその制度をみとめたので当院も基準寝具を採用すべく決心を固めた。
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