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公立刈田綜合病院における公衆衛生活動
近 厚
1
,
相原 秀
1
,
佐久間 梅太郎
1
,
渋谷 美恵子
2
,
小室 ちよ子
2
1宮城県公立刈田綜合病院公衆衛生部小児科
2宮城県公立刈田綜合病院公衆衛生部
pp.37-40
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202034
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公立病院の使命は,今や治療面だけでなく予防医学,社会医学への参画が要望されつつあると考える。私達は先に「レントゲン車による公衆衛生活動(1)」について発表し,又,当院で行なっている公衆衛生活動の一部(2)を紹介したが,今回はその全般について述べ,少しく今後の問題点に触れてみたいと思う。尚,内容を検討すると,病院が独自の立場で実施しているものもあるが,保健所或は他の集団の公衆衛生業務の一部を分担して,積極的にこれらに協力して実施しているものもあり,いろいろと性質の違ったものを含んでいる。従って発表する業績の中には,保健所その他との協同の仕事も数多く含まれているわけである。
先ず私達の地理的環境について述べると第1図のように宮城県の南部で,やや山手に近く位置して居り,主な活動範囲は白石市,七ケ宿町,蔵王町である。乳児の先天性股関節異常の療育指導などは更に柴田郡,亘理郡,仙台市近郊の名取郡にも及んでいる。
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