特集 リネン・サプライの合理化
基準寝具の原価計算
中村 英子
1
1埼玉県立小原療養所
pp.36-39
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202614
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小原療養所基準寝具の実体はいかにあるかと,常に心労しておられた上司の命により,昭和38年度において長時間をかけ,職場各係の協力を得て算出したものである。次に当所基準寝具の概要を述べ,算出の過程を順をおって記していく。
当所基準寝具の実施は,昭和29年9月1日より開始され現在に至っている。病床数は300,患者1人に対しての寝具は,昭和39年度から幾分更新しつつはあるが,天竺木綿掛布団2枚〃敷布団2〃毛布1〃枕1個シーツ4枚枕カバー2〃包布3〃と規定し,シーツ,枕カバーは週1回,包布は月1回の洗濯交換を実施してきた。これら管理および洗濯については,事務室,リネン倉庫,寝具倉庫,補修室,洗濯作業場,仕分室,SK消毒室などの木造平家の建物,延べ391.72m2(118坪)他に142m2(40坪)の干し場をもち(第1図),洗濯設備は,ワッシャー2台,脱水機,乾燥機,プレス機,ローラー機,補修用動力ミシンなどを備えている(第1表)。なお基準寝具に関係すを作業員は,ハウスキーパーを入れて現在男3,女3の6名である。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.