連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第99回
公立刈田綜合病院
芦原 太郎
1,4
,
北山 恒
2,4
,
堀池 秀人
3,4
1芦原太郎建築事務所
2北山恒+アーキテクチャーワークショップ
3堀池秀人アトリエ
4アーキテクツ・コラボレーティブ
pp.70-77
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100551
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公立刈田綜合病院は,明治15年創立以来120年の歴史を持つ,白石市・蔵王町・七ヶ宿町の医療の中核を担う総合病院であり,白石市の中心街から,蔵王連峰を背景に街を見下ろす環境のよい高台に移転新築が行われた.
筆者ら3人は,平成4年から白石市の街づくりにかかわりながら,幾つかの実際のプロジェクトに携わり,その一つの集大成として,公立刈田綜合病院設計のご依頼をいただいた.このプロジェクトは,構想段階から基本構想策定委員として地域住民の方を巻き込んだワークショップの開催,病院関係者ならびに東北大学医学部の医師の方々との度重なるヒアリングなどにより,下記の五つの建築計画の柱を軸として設計を行った.
①利用者にわかりやすい病院を目指す.
②快適な癒しの環境を持つ病院を目指す.
③県内初の免震構造を導入した災害拠点病院を目指す.
④将来に必要な増改築に対応可能なフレキシブルな病院を目指す.
⑤維持費の低減を図れる病院を目指す.
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