特集 看護
座談会
看護管理はどうあるべきか
石本 茂
1
,
今村 栄一
2,3
,
園部 梅
4
,
高須 婦美子
5
,
常葉 恵子
6
,
室賀 不二男
7
,
吉田 幸雄
3
1国立国府台病院
2国立第一病院小児科
3厚生省病院管理研修所
4厚生年金病院
5東大医学部木本外科
6聖路加病院小児科
7都立豊島病院
pp.332-340
発行日 1960年5月1日
Published Date 1960/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201654
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護要員の構成について
吉田最近看護婦さんたちの間で,看護管理の研究が盛んになつてきております。また,病院側でも病院管理の面で,経済的に最も大きなパーセンテージをしめているのは看護婦の人件費の問題です。病院というのは診療と管理という2本立で成り立つているのですから,病院の管理の上手,下手が病院機能のよい,悪いに関係してきます。また病院の経済という問題に大きな影響を与えるものです。従つて病院側としても大いに勉強しなければならないと思います。実際,院長先生も,事務長さんも,また各科の先生方も,本当に新しい看護のあり方を理解しておられるかと申しますと,残念ながらまだ不十分なのが現状ではないかと思われます。そこで今日は,皆さん方婦長さん,および院長先生方にお集り願つてこの看護管理はどうあるべきか,というテーマで,それぞれの立場からお話し願いたいと思います。
まず最初に看護要員の構成はどうあつたらよいか,ということからとりあげて見たいと思います。簡単に申しますと,今迄は,患者何人について1人という考え方でしたが,今度の看護基準でいいますと,5:3:2,4:4:2という考え方が出て来たわけです。これは,正看と准看と補助婦とを区別して考えているのか,または正看の人員が足りないからというので区分したのか,あるいは看護のあり方から考えて,この割合でやつた方が能率的であるからということなのか,この点について御意見を伺いたいと思います。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.