座談会
病歴管理をすすめるには
吉田 幸雄
1
,
室賀 不二男
2
,
小野田 敏郎
3
,
高橋 政棋
4
,
栗田 静技
5
1病院管理研究所
2都立豊島病院
3東京警察病院内科
4日大医学部病院管理学教室
5聖ルカ病院病歴管理
pp.166-178
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201894
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吉田(司会)お忙しいところをお集まりいただきまして恐れ入ります。今日は病歴管理の問題を取り上げて,いろいろお話し合いを願いたいと思っているのでございます。
病歴の問題は,病院管理の一つとして日本にその考え方が導入されましたのが,おそらく聖ルカ病院が嚆矢ではないかと思うのであります。しかし全国的にこの問題が一つの問題として提示されたのは,病院管理がはいって来た終戦直後だったと思うのです。申し上げるまでもなく,病院管理研修所が出発した当初に,11の課題の中の一つとして病歴管理が取り上げられたわけでございます。従いまして,現在までに病院管理研修所ができてから約7,000名の病院幹部の方に,すでに東京にお集まりいただいていますが,その研修会で病院管理の話をきかれた際に,病歴管理の問題を一応知識として受け入れられたはずなんでございます。
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