特集 診療管理
成人病対策における病院の役割—(第3報)癌対策
山形 操六
1
1厚生省公衆衛生局企画課
pp.805-810
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201574
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I.はしがき
高血圧・心臓病対策における医療機関特に病院の役割は重大であり,かつ,今後考慮されるべき多くの問題が残されていることについて論じ来たわけであるが,癌対策においては,疾病そのものの本質から或いは技術上の難点等から観て,さらに検討すべき幾多の課題が存在する。
脳卒中死亡と異なり,悪性新生物による死亡は40歳台において国民死亡の第1位を占めている点は注目に値する。昨今わが国にも癌予防普及の民間機関が誕生し,各都道府県側が大学,医師会等協同のもとに対癌協会の組織を作ろうとする動きが活溌になつて来たことは喜ばしい。
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