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成人病対策における病院の役割(第2報)—高血圧・心臓病対策
山形 操六
1
1厚生省公衆衛生局企画課
pp.665-670
発行日 1959年8月1日
Published Date 1959/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201553
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I.はしがき
前報において,著者は,最近における諸外国並びにわが国の成人病の動向を報じ,わが国でも国民死亡の高位を占める疾病が,結核に代つて心・血管系の疾病あるいは癌等の悪性新生物によつて占められて来た現状をしるし,さらにこれらの対策として,昨今医療機関殊に総合病院の採用しつつある診療センターまたは人間ドツクの組織化及びその運営上の注意事項を参考としてあげた。
脳卒中を中心とする高血圧症及び心臓病の心・血管系疾病と癌を主とする悪性新生物とでは,その成因,診断,治療をはじめとして健康管理等の予防面の方策も根本的に異なるので,両者を二分して論ずることにする。
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