特集 保健所管理
第2回保健所管理セミナー
3.成人病対策—成人病対策における保健所の役割
矢野 尚二
1
,
山形 操六
1
,
松田 心一
2
,
宮入 正人
2
,
平山 雄
2
,
橋本 正己
3
,
辻 正治
4
,
和田 元震
5
,
長谷川 豊男
6
,
塩沢 満
7
,
掃部 俊造
8
1厚生省公衆衛生局企画課
2公衆衛生院疫学部
3公衆衛生院衛生行政学部
4奈良県生駒保健所
5千葉県五井保健所
6京都市上京保健所
7栃木県足利保健所
8三重県尾鷲保健所
pp.45-51
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202233
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発題講義の要旨
山形操六講師 成人病の定義:成人病とはadult diseasesの直訳である。老化現象に伴つて現われる疾病であるが,老人性難聴などはこれに入れない。
現在死因順の最も高い脳卒中,ガン,心臓病などをとりあげている。老人病といわず成人病という理由は,(1)癌は40〜50歳の死亡が最も多い。この年齢層に焦点をあわさねばならぬが,これらの年齢は老人とはいえない。(2)将来公衆衛生の進歩とともにこの疾病を予防する対策はさらに低い年齢層から開始されねばならなくなるであろう。(3)対社会的にも成人病対策を大きくつかむ方が老人病対策という表現よりもよい。
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