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病院の外来患者の待時間
永沢 滋
1
,
高橋 政祺
1
1日本大学医学部病院管理学教室
pp.881-888
発行日 1958年11月1日
Published Date 1958/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201431
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緒言
我が国の病院は外来診療にかなり重点がおかれており,大勢の患者が病院の廊下や待合室に満ちあふれて順番を待つている光景を毎日みせつけられ,我々の心を痛めている。最近患者サービスの面から,この待時間を短縮させたいという気運が多数の病院で見られ,石原1),吉武2)の研究もあり,そして機構の中央化による合理的運営によつて対策をこうじているのであるが,病院に於ける待時間の本質が判らなければその対策は空転するばかりで何の効果も得られない。
我々はこの問題について実態調査を行つた結果待時間の特性を知ることが出来たのでここに報告し,同様のことを考えておられる他の病院当事者の御参考に供したい。
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