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病院・診療所の診療圏にかんする距離函数論的分析—医療機関の利用事情にかんする研究(2)
一条 勝夫
1
1東北大学病院管理学教室
pp.871-879
発行日 1958年11月1日
Published Date 1958/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201430
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今日の医療サービスはがいして施設的定着的であり,地理的に機動性にとぼしくなつてきたため一般に医療サービスの需要充足の場が供給者である医療機関の位置にあり,需要者たる患者は病躯をわざわざその位置まで運ばねばならないという事情が常態化してきた。したがつて,医療機関の設立運営にあたつて,とくに診療圏研究が意義をもつようになつたわけである。すなわち厚生省は昭和31年3月14日,山形,和歌山,山口の3県の診療所,病院につき「診療圏調査」を実施したが,当教室においては,本資料にもとずいて医療機関利用患者の距離的分布の解析を行つた。
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