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研修所だより
石原
pp.319
発行日 1958年4月1日
Published Date 1958/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201352
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さくらの花だよりもそろそろ聞かれはじめた此の頃,研修所では,終る年度,来る年度の收束と準備とが静かに続けられております。おそらく,全国各病院も皆そうでしよう。但し,静かにというよりは一層の多忙のうちに--。御苦労,お察し致します。
研修会は3月4日の長期研修会の終講をもつて,全スケジユールを終つたのですが,厚生省医事課主催の総婦長講習会が,3月10日から20日まで,10日間の会期で開かれました。国立,日赤等の全国的系統をもつた病院を除き,主として,看護学院を持つている病院を対象としたという話ですが,参加者は約50名,参加に洩れた希望者も大分あつたようで,総婦長に対するこの種の講習会の必要性と,それへの病院側の要望の大きいことを知りました。それで,研修所でも現在総婦長コースを1回持つておりますが,これではどうにもならないという厚生省金子参事官の強い希望もありますので,昭和33年度は,更に1回を増加することにしました。総婦長制度も今ではすつかり根を張つた感じですが,それだけに,総婦長の管理者としての素質と能力とが問題となつて来ることは当然で,その点必ずしも満足すべきものとは考えられない現状では,今後このコースの重要性は一層大きくなるものと考えております。
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