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診療に対する協力的補助的機構—診療補助機関と中央診療施設
今村 栄一
pp.357-362
発行日 1957年6月1日
Published Date 1957/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201234
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病院診療は医師の独力で行われる範囲をはるかに越えていることは衆知のことがらである。しかも医師の能力は次第に専門化されて行き,診療という領域をおおうには他の種々の協力を必要として来ている。また患者という面からみれば,看護や給食が病院の重要な機能として重視されて来ている。
病院の機能としては診療と患者の収容とに大別でき,わが国では後者がかえりみられなかつたために,戦後この方面の発達に力がそそがれた。しかし病院機能の中心は診療にあることにはまちがいはない。しかもその診療の機構もまた忙しく進歩しているところに,現在のわが国の病院管理のあわただしさがあるのである。
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