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いわゆるMechanical assisted deviceの内,Balloon pumping1)2)3)4), counter pulsation5)6)7)等の方法はすでに臨床に導入され,比較的良好な成績が報告されているが,十分に確立された一般的な治療法として普及する段階に到っていない。その理由として装置に未だ解決すべき問題点がある以外に,予期された効果が確実に得られないこともあげられる。
これらの装置は生体心臓周期に同期して駆動されることが原則である。生体心臓周期の収縮期に同期して血液を吸引することによって左室圧を下降させ,左室の圧負荷の減少を計るのが第一の目的であり,装置に吸引した血液を生体心臓の拡張期に同期して駆出して大動脈拡張期圧を上昇させて,冠血流量を増加させる,いわゆるdiastolic augmentationの効果を第二の目的とする。従ってこの同期駆動が適正に行われることがきわめて重要であって,これが不正確である場合には補助循環装置の駆動を十分に行うことが困難であるばかりでなく,生体心臓に対してかえって負荷をかけ,長期に亘ると心不全を助長する可能性がある。
It is the general principle that the mechanical assisted device operates synchronously with the living heart. The effectiveness of assisted circu-lation is thus largely influenced by the method of synchronization employed. Usually, utilizing the R wave of the EKG, the approximate time for R wave to the closure of the aortic valve is presented in an experimental formula. For the method of synchronization it is the general principle to apply this formula and effect an auto-matic delay.
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