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Doctors' Taperecord
Hara
pp.68-69
発行日 1956年7月1日
Published Date 1956/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201125
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1.病院学会の功徳
この頃某病院で聞かされた話を一寸紹介する。「病院学会は病院向上の高踏的な研究の演説だけで,少しも興味を持てなかつたが,今回の大阪の大会を傍聴してはじめてこれに傾倒した。病院経理以外の事柄には勿論興味が持てなかつたが,少くとも経理の研究報告には耳を聳てねばならない。私的病院が現状のままの考え方を続けて行つたら,時代から取り残されて,自為に崩壊するだけだ」
近代病院管理は犬にでも喰われろと白眼視された時代はそんなに遠い過去のことではなかつた筈なのに,よくも時勢が変つたものである。否大阪大会に度肝を抜かれたのであろう。病院学会の功徳は斯くも広大無辺であつたらしい。
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