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Doctors' Taperecord
H
pp.61-62
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201113
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1.病院用品の値段
日本の病院経済は非常に苦しい。必要な用品は,なかなか買い整えられない位に,予算を切りつめられている。殊に看護用品のように,日常の必需品でも容易に買いかねる位に,病院は貧乏になつている。「事務所に請求しても買つてもらえない。無理解だ。」と看護婦は云う。そこで新規購入品に,買い入れ値段を書いた札をつけて,病棟に出してもらつたら,驚くべき反応を示した。「こんなに高価だとは知らなかつた。モー事務所の悪口は云いません。」と看護婦は誠に素直になつて,用品を大切に取扱うようになつた。
然し,之れも余程注意していなければ,三日坊主に終る危険があるから,事務員も協力を怠つてはいけない。
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