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汽罐作業に関する考察
高橋 操泰
1
1金沢大学附属病院
pp.51-58
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201112
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病院に於ける現場部門の一つであり,診療用の蒸気,調理関係に使用する蒸気,或いは冬季病室煖房などに用いる蒸気を発生させる原動力ともなる汽罐作業は,病院全体の組織から見れば,或いは陰の舞台であり,事務部門の様な,はなやかさは無いが,重要さに於ては共に等しいはずである。
病院予算の幾割かを占める燃料費だけでも,近頃の経済状態ではかなり大きい金額を示すのである。そこでボイラーに使用する燃料費を,少しでも節減する方法はと問われると,大した名案もないのであり,陳腐ではあるが,やはり現場作業の従事者,燃料その他資材を購入する事務部門及び蒸気を使用する立場の人達との一体となつた,合理的な熱管理を図る以外に方途はない様である。
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