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新潟県立中央病院長高橋敏行博士の死を悼む
小沢
pp.63
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201103
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先般,厚生省が立案した新医療費体系は,医師会側から手きびしい非難をうけた。医療費体系のあるべき姿として不当極まるという理念上の反対のほか,この新医療費では病院・診療所の収入が甚しく減少する点に不満が強かつたようである。
新聞紙上などでこの問題がやかましく論ぜられている最中,医師会の所論と全く相反する調査結果が「毎日新聞」に大きく報道されて,世間をアツと驚かした。発表した人は新潟県医師会の理事であり都道府県立病院協議会長である高橋博士であつた。「県立病院側の調査によると新医療費体系は公立病院の収入減とはならぬ」というのである。
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