特集 第3回 日本病院学会
總会印象記
小西 宏
pp.33-35
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第3回日本病院学会総会は,暦より少し早くやりて来た梅雨煙る6月7日午前9時より,東大小講堂に於て開催された。第1回の病院管理研修所,第2回の湯島聖堂に次いで今回は愈々学問の本山に乗込んだ訳で,かかる会場の選定については原素行会長以下スタツフの方々の非常な御尽力があつたものと感謝しなければならない。この様な会場にふさわしく今年は内容も一段と充実して来て名実共に学会らしい体裁と雰囲気を備えて来た。殊に,昨年の第2回総会の際当時の橋本会長より,本学会は単に院長許りでなく,病院に働く凡ゆる職種の人々が一堂に会して夫々の専門分野のことについて隔意なく話合える学会にしたい,と述べられたことが相当程度果された様に思われる。
即ち,演説のテーマは病院の種々の分野を網羅し而も夫々の担当者からじかに述べられたので一層感銘を深うした次第である。この点についても,原会長以下計画に当られた方々の周到な配慮に基づく処が多かつたのであろう。斯様に多数の各専門分野の人々が和やかな雰囲気で討論できるという学会は,他に類のないものであり,今や本学会の特徴ともなつて来た。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.