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第2回日本衞生學會總會印象記
長田 泰公
1
,
山本 理平
1
,
川村 正夫
1
,
輿 重治
1
1公衆衞生院
pp.87-88
発行日 1950年8月15日
Published Date 1950/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200698
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一般報告140題特別報告3題の演題が三日間に亘つて行われ盛會であつたばかりでなく,討論も前回に比べると遙かに活溌で活氣のある總會であつた。以下簡單にその印象をのべてみよう。
塵埃に關する報告は7題ほどで前回に比べると演題の數が減つて居り,殊に現場報告が少なかつた。現場調査報告は塵埃以外のものについても言えるが,その對策面に手薄の感が強いようである勞研三浦氏らの"發塵係數"は外氣の塵埃と室内の塵埃との關係に注目して(作業場粉塵數)-(外氣粉塵數)÷(外氣粉塵數)=(作業場粉塵數)÷(外氣粉塵數)=1=±xを發塵係數とし,塵埃數を測定する際,同時にこの係數をも檢討するよう提唱されたものであつて着眼に獨創性があり,今後現場に於ける實際的意義や物理的意義ずけについて一層の研究が望まれる。
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