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病棟はどうあるべきか
福田 朝生
1
1京都工藝纎維大學
pp.10-15
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200508
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まえがき
建築はすべてそれを使用し,或はその中に住む人々の生活に適合した快適で且つ能率的なものであることが先づ大切なことゝ考えられます。住宅でもたとえ外觀は貧しくとも,その中に住む人々が氣持よく生活出來れば第一の最も大切な役目を果していることゝなるでしよう。所謂美術的には價値のある建物でも,それを使用する人々の生活に支障があつては建築本來の目的に外れたものと見なければなりません。
病院建築も全くその通りだと考えられます。之を使用する患者・醫師・職員・看護婦・其の他の從業員或いは又見舞客等すべての人々が使いよく且快いものでなければならない筈です。良い病院建築とはこれらの條件を具えたものと考えて差支ないでしよう。
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