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編集後記
編者
pp.56
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200462
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我が國の現状は,複雑な國際問題をも反映して,獨立前夜の慌たゞしい樣相を呈しています。獨立を契機として我が國の眞の建直しをするべく,國會を中心とした劇しい論爭が行われています。凡ての制度,機構に嚴しい反省,再檢討が行われる結果として,終戰後大きく搖れたペンダルの搖り直しとも見るべき,所謂復古調の萠しが見えかけています。社會の動きに進退は常ですが,結果として何らかのプラスを齎らす動きが望ましいと思います。
ここ数年間に於ける我が國の病院の進展には顕著なものが見られますが,もともと零に近い程度から出發し,漸く今日軌道に乘り始めたというのが偽らぬ實態でありませう。この歩調を緩めることなく獨立後も前進を續けたいものです。
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