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編集後記
編者
pp.50
発行日 1950年12月1日
Published Date 1950/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200253
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1950年!正月明けにはこの数字に随分みせられたものだつた。幸い日本は,経済的に少しづつ立直つて来た。昨年と今年では,人々の服裝も旅行の気分も随分良くなつて来たことは事実である。これが実力となつて進んで行けるものならば,1950年の数字も結構頂けるものといいたいところであるが,しかし朝鮮動乱勃発を含めた一連の国際事件は,講和が近づいたといわれても,どうも平和が来たとは受け取れない状態になつて来たことは何といつても良い年とはいえないようである。しかしこの雑誌も益々育つて来たし,全国の病院も確に立直つて来て,どこの病院へ伺つても,もう殆ど終戦気分が失われ,明るさ,活気,希望,楽しさ,というような生々しさが湧いて来ることを感じます。確に昨年とは一段と飛躍した年でした。まあ来年信どういう風に流されるか解らないが,少くとも病院だけは良くなつて行くでしようし,良くしてゆける自信が持てて来ましたことを感謝して,目出度く1950年を送りましよう。
守屋委員からは「アメリカ便り」が続々とどいています。收獲の多大を思わせるものがあります。最近1月5日横浜着のクリーブランド号に予約した旨の便りがありました。
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